張飛が持ってる武器(蛇矛)は実在したのか?

張飛が持っている武器といえば先の刃の部分がくねくねとしている矛ですが、この武器は蛇矛(だぼう、じゃぼう)と呼ばれています。

これは上野の東京国立博物館で開催されていた『三国志展』で展示されていた蛇矛です。


コーエーテクモのゲーム「真・三國無双」や横山光輝の漫画『三国志』でも張飛はこの蛇矛を持っています。


横山光輝『三国志』35巻より

おそらく武器としてはマイナーな部類に入り、ゲームや漫画などで張飛が持ってるところしか見たことがない人がほとんどだと思います。
そのため、この蛇矛が実在していたのか気になってた人もいるのではないでしょうか。

結論から言うと、蛇矛は実在しており、武器として使われていたようです。

張飛が生まれるよりも前の前2世紀、中国西南部の雲南地方では蛇矛が使われており、遺跡から実物がたびたび出土しています。

『三国展』より
※上の画像とは少し違い、蛇の舌のように先端が二又にわかれている。三国時代よりも100年以上前のもの。

また『晋書』には4世紀の武将・陳安が蛇矛を使ったと記されています。

このように実際に実物が出土しており、史書にも登場している武器なので架空の武器というわけではなく、実在した武器だったようです。

しかし張飛がこの蛇矛を使っていたかどうかはわかっていません。

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